こんにちは、えふです!
将来「こう成りたい!」「ああ成りたい!」と、誰もが頭の中で自分の理想像を思い描くことがあると思います。
そして自分を高めるために頑張り始めてみたが、なかなか思うような成果を上げられずに辞めてしまった経験はありませんか?
実は成長過程において『理想』と『現実』は異なっていて、実際の成長過程は『成長曲線』というもので表されることが研究により分かっています。
では、実際はどのように成長していくかを見ていきましょう。
この記事はこんな人におすすめ
- 受験勉強を頑張っている人
- 成績がなかなか上がらず、苦しんでいる人
- 着実な成績向上を目指したい人
1.学習の成長曲線(ラーニングカーブ)
1885年にドイツの心理学者ハーマン・エビングハウスが学習の成長曲線を提唱しました。この成長曲線は横軸を『時間や労力』、縦軸を『それに対する成長の度合い』として表したものです。
多くの学習者は勉強をすればするほど、それに応じて比例的に成績が向上するイメージを持っていると思います。
しかし実際はそうで無く、図に示すように成長と停滞を繰り返しているのです。
そのため現実とのギャップに苦しむ学習者がいて、この成長曲線を知っているか知らないかで心理的に余裕が有るか無いかの差ができます。
勉強するのを途中で諦めないために、学習の成長曲線を理解しておくことが大切です!
2.3つの期間
成長曲線は大きく分けて『準備期』、『成長期』、『プラトー期』の3つの期間があります。
それぞれの期間について、詳しく見ていきましょう。
①準備期
まず最初に訪れる『準備期』は学習の初期段階にあたり、一般的に3か月ほど続くと言われています。
この期間では頑張って勉強してもなかなか成果を実感し辛い時期なので、挫折してしまう人が多いです。
しかし学習においてベースとなる基礎力や知識取得を目指す期間であり、最も重要な時期でもあります。今後の成績向上の度合いに影響してくるので、この準備期間に基礎を固めておくことが大切です!
最初のステップが肝心!!
②成長期
『準備期』で基礎力をつけたら次に訪れるのが『成長期』です。
成長期では今まで培ってきた知識や学力をベースに、急激な成長が期待できるような期間になります。
練習問題や発展問題などたくさん問題を解くことで、この成長期を最大限に活かすのがおすすめです!
勉強をすればするほど、すぐに成果を実感できたりモチベーションupを目指したりできるので、勉強を頑張るのが非常に楽しく思える時期になります。
成長期は成績を伸ばすチャンス期間なので、たくさん頑張って一気に駆け抜けちゃいましょう!
③プラトー期
急激な成長を遂げた後、今度は長い長い『プラトー期』がやってくるので成長スピードが鈍化してしまいます。この期間では成長期とは違い、成績の変化はあまり変わらず横ばいの状態になります。
勉強頑張ってもなかなか成績が上がらない期間が長いため、モチベーションの低下につながってしまいますが、ここで諦めてしまったら今までの努力が水の泡になってしまいます。
このプラトー期を脱したらまた成長期がやってくるので、将来の自分の姿を信じて突き進んでいきましょう!
❝結果にこだわるな、成功にこだわるな、成長にこだわれ。❞ by本田圭佑(元サッカー選手)
3.プラトー期の打開策
ある物事に対して成長していくためには、繰り返しやってくる成長と停滞を経る必要があります。
つまり成長していくためにはプラトー期を切り抜けていく必要がありますが、どのように切り抜けていけば良いかを考えていきましょう。
①プラトーの原因
まずプラトーとなる原因は様々考えられますが、例えば「疲労」や「慣れ」、「ワーキングメモリーの限界」などが挙げられます。
- 疲労
集中して勉強していく際に、疲れたりストレスが溜まっていきます。その疲労の蓄積が成長の妨げとなってしまうのです。 - 慣れ
新たに勉強を始めた際は新たな知識を取得できるので、それが刺激的になります。
しかし勉強を続けていくとだんだんとマンネリ化していき、刺激が少なるのでそれがかえってストレスとなり、プラトーの原因となってしまいます。 - ワーキングメモリーの限界
一時的に記憶を保持してくれるワーキングメモリーには限界があります。
ワーキングメモリーが限界まで達したとき、制限がかかって新たな情報を頭の中に短期的に記憶することができなくなるので、成長が止まってしまうのです。
②打開するために大切なこと
まずは『プラトー期は必ず来る!』という事を知っておくことが必要です。
「成績が上がらなくて不安」という気持ちよりも「待ってましたー!」という気持ちでいた方が、心に余裕ができ、安定した精神状態で勉強に臨めるのです。
そしてその上で、どのようにプラトー期を打開したら良いかを見ていきましょう。
- ハードルを下げてみる
勉強に行き詰まりを感じたら、まずは基礎に立ち戻ってみましょう。戻ってみることで基礎を再確認できたり、新たな発見ができたりするかも知れません。
また、疲労を感じた時は勉強量を緩めてあげることで解決につながる場合があります。 - やり方を少し変えてみる
同じ方法で続けていても状況はあまり変わらないので、少し変化を加えてみましょう。例えば、、、
場所を変えてみる。帰宅ルートを変えてみる。勉強方法に工夫を加えてみる。一緒に勉強する相手を変えてみる。
気分転換したり、環境を変えてみることが大切です! - 継続を目標にする
そして最も大切なことが❝継続する❞ことです。
成績にとらわれず、目の前にあるものをコツコツと1つずつ積み重ねていけば、気づいた時にはそれが大きなものになります。諦めずに、まずは出来ることから進めていきましょう!
4.最後に
今回は学習の成長曲線について紹介していきました。
成果の表れ方は理想と現実で異なりますが、成長曲線を理解しておくことで焦らず自分のペースで学習を進めることができます。
そして勉強に限らず、自分自身が成長していくためには継続することが大切です。
そのため一つずつ積み上げていって、自身を高めていきましょう!